岩手県東磐井郡大東町
 大原水掛まつり

大原の水掛祭り



<概説>
 大原水掛祭りは、実に340年の歴史を誇る大東町の冬の伝統行事。氷点下の続く2月のもっとも寒い時期に、上半身裸身の男たちが頭から水をかぶりながら町を疾駆する光景はまさに奇祭と呼ぶにふさわしく、その由来は古くは江戸城火災に端を発した火防祈願とも言われ、また近年では厄祓いや本願成就の祈願として参加する人々も多いといいます。また、この行事に先立って、今ではほとんど観られなくなった、ないし観られなくなりつつあるといわれる郷土芸能の門打ちの習慣を間近に目にできます。
 小正月にその年の豊作を祈って踊られる予祝芸、田植踊。旧暦にあたるこの日、大東町の田植踊組4団体の門打ちが、会場となる商店街各家々をめぐって行われます。また、春を呼ぶ火防囃子のきらびやかな囃子屋台も登場。これら祭りを盛り上げる華たちに囲まれ、厄年男たちが走り始めるのは午後3時ころ。


<詳細日程>
am9:00 大原迎春手踊り10団体、町内門付け巡行 (〜pm2:00)
am11:00 祓川豊年田植踊りほか鞨鼓系田植踊り4団体、町内門付け巡行 (〜pm4:00)
※大原商業高校による行山流鹿踊りの公演が午前午後合わせて12回行われます
※特設ステージにて東磐井各地から招かれた創作太鼓の競演
※太鼓山車3台、午前午後通して町内を巡行
am11:00 大注連縄、町内行進
pm0:30 纏行列、火防囃子屋台町内巡行
pm2:30 裸男、八幡神社にて祈祷
pm3:00 清め水(水掛)
〜終了予定 pm3:50


<備考>
・大原迎春手踊り(筆者の仮称)は、女物の襦袢に白塗りの若衆が太鼓の片面打ちやチャンチキなどの単純な拍子に合わせて気仙地方に伝わる民謡を手踊りと共に披露するもので、女人禁制の水掛まつりにおける33歳女厄年の祓いを行うといわれる。演目の主なものは『献囃子』(正月の初夢を愛でるおめでたい歌で、必ず舞込みにはこれを踊る)、『岩手小唄』『甚句』『おいとこ』(木更津で発祥したものが宿場町大原にて定着したもの。人気の演目のため、手踊り全体をおいとこ踊りと称する場合もある。)『樋川温泉』『玉子』など。仮装手踊りの別称があるように、女装を基本として踊り連中の趣向による様々な仮装を楽しめる。午前9時から午後2時まで、各団体ともひっきりなしに商店、辻の家を廻り、庭先、店先、時には座敷でも踊る。
・大原の田植踊りは鞨鼓踊りという珍しい芸風で、侍装束のえぶりすりが口上を述べた後に中年の男性が手に小さな太鼓を持って軽やかに身を返しながら踊る。お花御礼口上に続いての手踊り、暇乞いの演目など、きっちりと古くからの形式を守っての門付けが正午近くから夕方まで楽しめる。
・主要交通機関であるバスは、pm0:40とpm1:00ごろにそれぞれ一本摺沢駅から出ます。バスセンター で降りてください。帰りはpm3:45がベストですが、余裕を持ってpm6:00すぎに出るやつを使っても良い かも。大船渡線、東北本線とも接続OKです。
・是非是非おまつり終了後は会場付近でお買い物などしていただいて、地域商店街の発展に貢献し ていただきたいと、これは下町商店街で生まれ育った筆者からのお願い。 



   詳しい見聞録はこちら  〜新装開店 陸奥祭礼巡りすてきなおまつり〜 管理人けんちゃん


〜すてきなおまつり〜

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