日詰まつり2009
日詰まつり2009
【日程】2009年9月4日(金)〜9月6日(日)

【場所】紫波町日詰にて 

【例年の日程】

3日

※自発的前夜祭(各組車庫の前で太鼓練習総仕上げ)18:30〜20:30



4日 宵宮祭

・奉納神楽 15:00 志賀理和気神社社殿にて赤沢神楽
 例年の奉納内容:『祝詞(御神楽奏上)』『鳥舞』『翁』『三番』『八幡』『岩戸舞』『権現舞』
・祭事 17:00
 ※各組山車出発式 15:00ころ 各組車庫前
  →山車出庫、赤石神社(志賀理和気神社)へ向かう
  →各組山車赤石神社前集結 17:00
・音頭奉納(各組の頭取による音頭あげ) 17:30〜 志賀理和気神社
 ※鍛治町さんさ踊りの奉納が直後にあります。
・氏子舞踊奉納(赤石神社巫女舞『浦安の舞』・桜町田植踊) 18:30〜 志賀理和気神社
 ※山車赤石神社発 <橋>18:30 <一>18:40 <下>18:50 <上>19:00
  →山車4台日詰商店街自由運行、門かけ(音頭あげ)
  →山車納車予定 21:00ごろ



5日 神幸祭

・神社御神輿渡御(赤石神社から半日かけて日詰地区全域を廻る)
→神輿発御13:00〜高木公民館前〜ナックス15:00ごろ〜紫波警察署前〜富岡鉄工所〜工藤酒店前〜フルーツたもり前16:00〜平六「菊の司酒造」17:00ごろ〜日詰商店街〜(国道横断)〜紫波中央駅前通〜薬師神社17:15〜鍛治町皇大神宮19:00〜 (この間、山車4台・みこし2台の 日詰商店街大パレード)〜神社還御20:00


※神輿行列概要
 ・猿田彦尊
 ・志賀理和気神社神旗
 ・南部一ノ宮幟行列
 ・干支杖行列
 ・寛永年間作の志賀理和気神社宮神輿
 ・白山神社赤沢権現および神楽衆打ち鳴らし
 ・百澤神社星山権現および神楽衆打ち鳴らし
 ・各種神器行列
 ・布施車

※各組山車出庫 13:30〜15:00(住宅地中心に町内を巡る)

※各組山車日詰商店街北上 18:30←(実質17:30には各山車とも日詰商店街にいる)

※各組山車皇大神宮前集結 18:45

※日詰商店街大パレードの内容 19:00鍛治町出発
・志賀理和気神社神輿渡御行列
・下組山車
・一番組山車
・上組山車
・橋本組山車
・桜組練り神輿
・祭興会練り神輿

※日詰商店街 習町ヒノヤタクシー前にて星山神楽しんがく舞披露

※パレード解散後、山車はUターンして再び日詰商店街自由運行、納車21:00〜21:30

※赤沢神楽しんがく舞にて日詰商店街全戸門かけ@


6日 奉祝大祭

・例大祭 8:00 志賀理和気神社にて
※各山車や神輿は12:30〜15:00ごろ出庫して桜町、日詰地区、日詰商店街を運行

※最終日の日詰商店街夜間運行は19:00ごろから→下組・一番組 21:00納車

※赤沢神楽しんがく舞にて日詰商店街全戸門かけA

※上組山車北上開始 20:00(各種手踊り、鍛治町さんさ踊を披露しながら門かけ)〜納車22:00

※橋本組車庫前囃子 21:15〜22:00→祭典実行委員会祭典終了の挨拶

※祭典期間は18:30〜22時まで交通規制
→日詰商店街(スパー城山店から紫波橋通り交差点まで)歩行者天国




日詰まつり あらかると

 (以下は、すてきなおまつり けんちゃん氏から寄稿いただきました)
★日詰の山車
 盛岡八幡宮祭典(岩手県都盛岡市)に奉納される南部流風流山車を手本とし、昭和40年代半ばに現在の四組体制が確立されております。天人地海の法則にもとづき天井に藤絡みの松、側面に紅白の牡丹、脇に桜を立てて主役は八尺の大人形、その足元に波の砕ける荒磯を模し、夜は色とりどりの電飾で華麗に照らし出します。大太鼓の拍子に合わせた当地独特の掛け声も威勢よく、活気あふれる山車のお祭りとして近在に知られております。

★日詰山車の音頭上げについて
 山車の音頭上げは、祭典にご協賛いただいた方々への感謝を込めて、家々の軒先に山車を止めてご披露しながら歌うものです。歌詞は七・七・七・五の韻律で、山車を彩る人形飾りの物語を説明しております。演題解説の下に歌詞の一例を挙げました(必ずしも今年のお祭りで歌われるとは限りません)。言葉を探しながらじっくり聴いてみてください。

★日詰まつりの郷土芸能
日詰まつりでは、紫波地方に伝わる郷土芸能の代表的な姿を見ることが出来ます。国の重文指定「早池峰岳神楽」から江戸期に伝承を享けた紫波の老舗神楽赤沢神楽は5日午後3時から赤石神社にて「鳥舞」「翁」など幕神楽数演目をおおむね2時間にわたって奉納します。同じく重文の「山屋田植え踊り」の芸風を残す桜町田植え踊り(4日午後6時30分 赤石神社)は、早乙女が花笠を振り回して乱舞する様子が圧巻です。上組が運行最終日に披露する鍛冶町さんさ踊りは盛岡さんさとは違う紫波地方独特の芸風であり、切れ味の鋭い早拍子の踊りです。山車の運行でにぎわう夜の日詰商店街では、神楽のしんがく舞門付けが家々を廻ります。



本年奉納山車組と演題

※以下は、web 「すてきなおまつり特設資料庫」より引用させていただきました。

下組
演題:岩見重太郎狒狒退治
〜父の仇討ちを心に誓って諸国を武者修行に回る岩見重太郎は、信濃の松本を訪れた際、若い娘の生贄を求める国常明神の噂を耳にした。「神が人を生贄に求めるはずがない。これは神を騙る不埒なアヤカシの所業であろう。」重太郎は、生贄が入るはずの大きな桐の箱に女の着物をかぶって身代わりに入り、村人に社まで運ばせた。夜もとっぷり更けたころ、この世のものとも思えぬ唸り声が鎮守の森に響き、針のような銀色の毛を体中に逆立て、鏡のように大きな目玉を光らせた化け物が現れた。娘を食べようと化け物が桐箱を破った刹那、重太郎の一閃が闇夜に鈍い光を放つ…。日詰まつりには昭和62年以来の登場となる、剣豪岩見重太郎の武勇談である。


橋本組
演題:白藤彦七郎
〜覇王織田信長が本能寺に落命するや、次代の天下を狙う明智光秀・羽柴秀吉がせめぎあった。秀吉の天王山入りを阻む明智四天王白藤彦七郎、尼崎の大馬投げの雄姿が昨年の盛岡祭りに登場し、大きな話題を呼んだ。舞台いっぱいに白馬がひっくり返った迫力満点の演し物である。見返しは、曽我五郎と朝比奈三郎が真っ赤な鎧を引き合って破いてしまうという歌舞伎の「草摺り引き」、赤い着物もあでやかな五郎時致の1体飾りである。


一番組
演題:石川五右衛門
〜ころは桃山時代、天下人豊臣秀吉は大坂城の天守閣に純金の大きな鯱を一対据えて、日本中に覇を唱えていた。この驕り高ぶりに業を煮やしたのが、民を安んずる義賊、天下の大泥棒と呼び声も高い石川五右衛門である。五右衛門は嵐の夜に大きな凧をしつらえ、単身これに乗り込んで大坂城の天守閣まで飛び上がった。見事五右衛門は黄金の鯱の翡翠の目玉を盗み取り、秀吉の鼻を明かすことができるのか。立川講談に題を求めた痛快無比の山車演題、日詰まつり初登場である。見返しは、恋しい男と再会したい一心で放火に手を染めてしまう「八百屋お七」の悲恋。


上組若者連
演題:いらしてみてのお楽しみ
〜日本史上では一二を争う人気者であり、大河ドラマなどに登場すると、たいてい主役を食ってしまう。これまでの日詰まつりの山車には、この人物の最期のシーンが何度か上がっている。今回は伝記の序盤にあたる部分を表現するらしく、日詰のみならず盛岡山車伝承圏内でも初の試みと思われる。盛岡山車独特の裸人形の技法による1体飾り。





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