日詰まつりの
 山車2001
日詰まつりの
 山車2001

 2001年の日詰まつりの山車の演目を、山車&芸能好きの“けんちゃん” がレポートしてくれました!!

Check the 日詰まつりの山車2001!!

〜上組〜
「風流 鬼若丸」
 鯉を抱く童子の姿は古来から大変縁起のよいものとされ,民芸品などにそのモチーフが数多く取り入れられています。その昔,京の古池に鯉の化け物がすみ人々を苦しめているということを聞いた比叡山の稚児の一人が単身その池に乗り込み,激しい格闘の末、見事鯉をしとめたという物語。この童子の名を鬼若丸といい,のちに源義経の一の家来として活躍する武蔵坊弁慶の若かりし日の姿として、現代に語り継がれています。
「見返し 銭形平次」
 紫波町が生んだ偉人、野村胡堂先生の代表作「銭形平次捕り物帖」。平成7年の下組に続いて今年は上組が、銭形平次の故郷紫波町をアピールする郷土色豊かな山車を奉納します。形は、そう、日詰夜市等で目にするあの構図。


〜一番組〜
「風流 春興鏡獅子」
 新春の鏡開きの日。名作の獅子頭を手に踊る小姓弥生に獅子の精が乗り移り,胡蝶に戯れて舞を舞うという物語。歌舞伎の代表的演目であり,白毛を振り乱した獅子のおおらかな姿を表現しています。 <春の宴や 江戸城大奥 小姓弥生が 舞い踊る>
 「見返し 流星」
七夕の夜を舞台に、織姫と彦星の仲を取り持つ五色の雲に乗った星の精の物語。戦後に創作された新しい歌舞伎演目で,山車の演題に用いられるのはすごく珍しい。


〜橋本組〜
「風流 歌舞伎十八番の内 矢の根」
 歌舞伎の荒事の代表的な演目であり,そのいでたちは歌舞伎演目の中で最も美しいものの一つに数えられています。工藤祐経を親の敵と狙う曾我兄弟の物語の中で,弟の五郎が兄十郎の危機を夢のお告げに悟り,大きなかぶら矢の鏃を研いで救出に駆け出す勇壮な場面です。矢の根五郎はよく用いられる演題ですが,黒にアゲハのどてらをまとった今回のタイプは非常に珍しいものです。 <梅の香も芳し 矢の根の五郎 黒に揚葉の 蝶が舞う>
「見返し 京鹿の子娘道成寺」
 僧安珍に恋をした清姫が,その深い業によって蛇体と化し,釣鐘ごと安珍を焼き殺すという道成寺の物語。その中でも秀逸といわれる脚本「京鹿子娘道成寺」から寺を詣でるために,清姫の怨霊が白拍子花子の姿を借りて優雅に舞を舞いつつ寺の石段を登っていく場面の再現で,美しい花子の人形の後ろに,清姫の執念の象徴たる道成寺の鐘が見えます。


〜下組〜
「風流 竹抜五郎」
 竹には古来より邪気を祓う霊力が宿るといわれ、大変に縁起のよいものとされています。荒事のきらびやかな衣装をまとった市川団十郎が青竹を持って悪魔妖怪を祓う勇壮な姿は元禄の浮世絵にも残っており、「国姓爺竹抜五郎」として、現在の歌舞伎十八番の一つ"押戻"の大館左馬五郎の原型となりました。豪華絢爛な、おめでたい踊りです。
「見返し 桃太郎」
 昔話の見返しが得意な下組の今年の演目は、桃太郎の鬼退治。下組名物の面白いからくりをお楽しみください。




   
  
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