五城目番楽競演会
【日時】2004年5月15日(土) 19:00〜21:00
【場所】秋田県五城目町 神明社 神楽殿にて
【内容】
(演目の解説は主催元の資料によるものです)
五城目町内の山内,中村,西野,恋地の4つの「番楽」と、内川の「ささら」による共演です。
1.口上 恋地番楽保存会
2.露払 山内番楽保存会
番楽のいちばん初めに舞います。踊る場所,舞手,囃子手,観客などすべてを祓い清める意味を持ち、序幕にあたります。はじめボンボリという玉串をもって舞い、次に扇で、最後に剣で舞います。現在は玉串と扇だけとなっています。おおらかでゆったりした舞で、番楽の舞の基本的な型が入っています。
3.獅子踊り 内川ささら保存会
二頭の雄獅子が一頭の雌獅子を取り合うさま、いわゆる恋物語を舞にしたものであり、太鼓等の拍子にあわせ踊ります。
4.三番叟 中村番楽保存会
品格のある堂々とした舞。いなかの老人が翁のまねをして踊るという趣向で黒い面をつけて舞う。軽快なテンポではつらつとしたよろこびの表情があらわれていて、足拍子が多い。四方をふみかためて悪霊をはらい五穀豊穣を祈る舞。
5.山の神 山内番楽保存会
五穀豊穣を祈るいかにも農民の踊りといった舞で、何度も種まきの所作が入ったりしているのも、その感を強くします。舞は前歌の後で山の神の面(これも山の神というよりは農民の表情とも見られる)をつけた舞手が幕出して踊ります。テンポはゆっくりとしていますが、やがて刀舞に移り、次にヘギ(三宝の上にある方形の折敷)を手の平に二つ重ねて体のまわりにまわし、さらに一つづつ両手の平にあげてまわすという曲芸的な舞をします。
6.奴踊り 内川ささら保存会
十七の舞を二十人ほどで輪になって踊るもので、四季を通じた農作業行事等を表現し、「おおぎ」「あや」をもって奴(やっこ)の衣装で舞うものです。
7.鳥舞 中村番楽保存会
別名「岩戸開き」とも呼ばれており、雄鳥,雌鳥が舞うもので、天の岩戸開きのさまに祇園信仰を取り入れたものといわれています。
8.鞍馬 山内番楽保存会
鞍馬は、鞍馬山で天狗について武術を学んだ牛若丸が京の五条の大橋でナギナタの弁慶とであい、ヒラリヒラリと体をかわして弁慶を討ち負かすおなじみの物語です。
9.屋島 中村番楽保存会
屋島壇ノ浦で、義経と能登守教経の決戦のさまを描き、義経の武勇をしのんで舞うものです。
10.曽我兄弟 山内番楽保存会
曽我兄弟は富士のすそ野の狩場に父の仇である工藤左衛門祐経を討取った曽我重郎,五郎兄弟の奮戦のさまを演じたものです。十郎は敵に討たれ、五郎一人で獅子奮迅のはたらきをします。俗に剣舞とも呼ばれております。
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