大乗会
大乗会
★日時:2009年7月12日(日) 8:00〜22:15(31演目終了まで)

★会場:北上市村崎野「天照御祖神社」境内



●大乗神楽とは
大乗神楽(だいじょうかぐら)は、岩手県北上市から花巻市南部にかけて分布する神楽の系統の1つです。
演目の構成や所作に、密教・修験色が濃いのが特徴です。

●大乗会とは
大乗神楽は、かつては地域の祭礼や冬10〜11月に付近一帯の民家をめぐって演じられました。
このような上演の仕方を平神楽(ひらかぐら)と称し、それとは別に「大乗会(だいじょうえ)」「大乗式」というものがありました。 これは、別当(べっとう=神社や寺院の管理・主権者)職を継ぐときや御本尊を開帳する際など一世一代の催しの際に催されるものです。
明治33年(1900年)以来行われていませんでしたが、2004年に煤孫で開催され、今回は復活第2弾となります。

●大乗会ならではの演目
大乗会では、大乗神楽の演目のほとんどが演じられます。
特に、天王舞と鬼門は大乗会以外では演じられることがありません。
じゃあ、それ以外の演目は普段から見ることができるかというと、そういうもんでもないので要注意。
「稲荷舞」や「薬師舞」はお稲荷さんやお薬師さんのお祭り以外では基本的に演じられることがないものです。



〜 大乗会 次第 〜
No 演目      出演団体
1 舞台入り    全団体
2 七つ釜      宿
3 地割       村崎野
4 棟上       上宿
5 庭静       上宿
6 小山の神     笹間
7 初夜榊      笹間
8 狂言つぼ草   村崎野
9 龍殿       笹間
10 普勝       上宿
11 七五三切    和賀
12 王の目     上宿
13 魔王       和賀
14 宝狂言      宿
15 地讃       宿
16 荒神       和賀
17 湯引       村崎野
18 帝童追っかけ  村崎野
19 笹結       上宿
20 薬師       上宿
21 真似三番叟   宿
22 大乗の下    和賀
23 天王       和賀
24 正足       宿
25 神拝       宿
26 後夜榊      村崎野
27 岩戸開     上宿
28 金巻       和賀
29 鬼門       村崎野
30 橋引       村崎野
31 伏せ獅子    村崎野

全組1  村崎野8 和賀6 宿6 上宿7 笹間3

今回の大乗会では、復活演目が「狂言」2演目と「橋引」 追加演目に「小山の神」と前回から大きく前進しました。それぞれの団体の練習も勢いが付いてきています。岩戸開きは、上宿和賀神楽が担当、団体にとっては数十年ぶりの復活です。もちろん村崎野の橋引は、109年ぶりになるかも知れません。しかも手持ちの歌本には無く、藩政時代の文書を頼りにの復活です。山伏神楽の「橋掛け」とはストーリーは同じでも、やはり祈祷色が濃い点で違い大乗神楽の特色があり、大いに期待できる奉納です。



〜明治8年の大乗会 次第〜
大乗会
日時:明治8年(1875)8月吉辰日
場所:陸中和賀郡江釣子村 江釣子神社
演目:
  1.舞台入
  2.七ツ釜
  3.地割
  4.棟上
  5.庭静
  6.初夜榊
  7.狂言
  8.両殿
  9.普勝
  10.七五三切
  11.王の目
  12.魔王
  13.狂言
  14.地讃
  15.荒神
  16.五大龍
  17.湯引
  18.帝童
  19.笹結
  20.薬師
  21.三番叟
  22.大乗下
  23.天王
  24.正足
  25.神拝
  26.神招請
  27.後夜榊
  28.蕨折
  29.岩戸開
  30.金巻
  31.鬼門
  32.橋引
  33.法式有 権現様
 


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