★日時:2004年3月13日(土) 9:00〜(27演目終了まで)
★会場:北上市和賀町煤孫 煤孫農村交流プラザ
●大乗神楽とは
大乗神楽(だいじょうかぐら)は、岩手県北上市から花巻市南部にかけて分布する神楽の系統の1つです。
演目の構成や所作に、密教・修験色が濃いのが特徴です。
●大乗会とは
大乗神楽は、かつては地域の祭礼や冬10〜11月に付近一帯の民家をめぐって演じられました。
このような上演の仕方を平神楽(ひらかぐら)と称し、それとは別に「大乗会(だいじょうえ)」「大乗式」というものがありました。
これは、別当(べっとう=神社や寺院の管理・主権者)職を継ぐときや御本尊を開帳する際など一世一代の催しの際に催されるものです。
最近では、明治33年(1900年)におこなわれました。
●大乗会ならではの演目ぞろえ
大乗会では、大乗神楽の演目のほとんどが演じられます。
特に、天王舞と鬼門は大乗会以外では演じられることがありません。
じゃあ、それ以外の演目は普段から見ることができるかというと、そういうもんでもないので要注意。
「稲荷舞」や「薬師舞」はお稲荷さんやお薬師さんのお祭り以外では基本的に演じられることがないものです。
演目 | 団体名 | 所要時間 |
舞台入り(儀礼) |
全団体 |
15分 |
七ツ釜 |
宿大乗神楽 |
30分 |
地割 |
村崎野大乗神楽 |
25分 |
棟上 |
上宿和賀神楽 |
15分 |
庭静 |
上宿和賀神楽 |
20分 |
初夜榊 |
宿大乗神楽 |
40分 |
休憩・解説 |
門屋光昭先生 |
5分 |
稲荷舞 |
村崎野大乗神楽 |
20分 |
龍殿 |
宿大乗神楽 |
25分 |
普勝 |
村崎野大乗神楽 |
20分 |
七五三切 |
北笹間大乗神楽 |
20分 |
休憩・解説 |
門屋光昭先生 |
15分 |
王の目 |
北笹間大乗神楽 |
20分 |
魔王 |
上宿和賀神楽 |
25分 |
狂言 |
北笹間大乗神楽 |
20分 |
地讃 |
宿大乗神楽 |
20分 |
荒神 |
宿大乗神楽 |
25分 |
湯引(湯立て入り) |
村崎野大乗神楽 |
5分 |
帝童(追っかけ入り) |
村崎野大乗神楽 |
30分 |
笹結 |
上宿和賀神楽 |
15分 |
薬師 |
上宿和賀神楽 |
20分 |
三番叟(真似三番) |
宿大乗神楽 |
20分 |
大乗下 |
上宿和賀神楽 |
10分 |
天王 |
和賀大乗神楽 |
30分 |
正足 |
宿大乗神楽 |
15分 |
神拝 |
村崎野大乗神楽 |
20分 |
後夜榊 |
和賀大乗神楽 |
50分 |
岩戸開 |
北笹間大乗神楽 |
30分 |
金巻 |
和賀大乗神楽 |
25分 |
鬼門 |
村崎野大乗神楽 |
90〜120分 |
権現舞(伏獅子) |
和賀大乗神楽 |
20分 |
当日はまだ寒さも残っています。
暖かい服装とお弁当をご用意してきてください。
周辺には食堂が有りません。
当日裏方にご協力くださる方大歓迎です。
〜明治8年の芸能ごよみ〜
大乗会
日時:明治8年(1875)8月吉辰日
場所:陸中和賀郡江釣子村 江釣子神社
演目:
1.舞台入
2.七ツ釜
3.地割
4.棟上
5.庭静
6.初夜榊
7.狂言
8.両殿
9.普勝
10.七五三切
11.王の目
12.魔王
13.狂言
14.地讃
15.荒神
16.五大龍
17.湯引
18.帝童
19.笹結
20.薬師
21.三番叟
22.大乗下
23.天王
24.正足
25.神拝
26.神招請
27.後夜榊
28.蕨折
29.岩戸開
30.金巻
31.鬼門
32.橋引
33.法式有 権現様
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