第21回 むつ・下北地区子ども会郷土芸能発表会
第21回 むつ・下北地区子ども会郷土芸能発表会
日時:2006年2月5日(日)13:00〜

場所:青森県むつ市 下北文化会館

入場料:無料…ただし要整理券 問い合わせ先=むつ市中央公民館:0175-24-1224

八幡山祭り囃子 …本町あさひな子ども会(むつ市大畑町)

大畑八幡宮祭典は、享保3年(1716)から今日まで、その伝統を絶やすことなく受け継がれてきています。9月14日から16日までおこなわれる例大祭には、能舞,神楽,そして7台の山車が町内を練り歩きます。その様は、時に力強く凛然とし、時に郷愁を漂わせ、大畑の人々の祭への熱い思いと一体化するのです。本日は、山車の先頭をいく「八幡山」の囃子をおききください。

奥戸春日神社大神楽 …奥戸地区子ども神楽育成会(大間町)

寛永16年(1538)飛騨高山を経て越後から奥戸に入ってきた若宮観音を警備してきた越後人たちが、勧請記念として教え残してくれたのが始まり。このとき一緒に祇園囃子や、世の中踊りが伝わったとされている。山伏系ではない流暢な趣が特徴である。

蛭子山 祭囃子 …杉の子子供会(むつ市脇ノ沢)

蛭子山は、台車の上に方形の屋形を取りつけた屋台である。屋台が転訛して「ヤンデ」とも呼ばれている。この蛭子山ができたのは文化10年(1813)で、186年という長い歴史をもっている。蛭子山の拍子は京都祇園から伝えられたといわれ、拍子を受け持つのは小・中学生の役目となっている。構成は太鼓,鼓,笛,サギリからなり、下り調子となっている。

下風呂若宮稲荷神社祭り囃子 …湯のまち子ども会(風間浦村)

若宮稲荷神社の大祭は、寛政の頃より伝統ある大祭として、毎年10月9日・10日・11日、氏子一同の協力のもとで執行されており、神楽・神輿・若宮丸が一体となり、大漁祈願,海上安全,五穀豊穣を祈願し、村内をねり歩きます。この大祭の中で、若者達の中心的存在となるのが船山運行です。船山は、北海道に鰊漁場をもっていた佐賀家,八谷家,長谷家の網元が中心となり、明治中期に建造されたものであり、昭和23年に二代目、平成15年に現在の三代目が建造されております。鰊漁全盛時代、北海道の留萌,積丹等において、村出身の漁夫が鰊漁をする際に唄った網あげ音頭が船山ばやしの始まりです。船山ばやしは、船頭指揮のもと、大太鼓,小太鼓,手持ち鉦,笛,梃子係等の拍子に見られるひょうに、先人達より伝承され現在に至っております。伝統ある船山ばやしを郷土文化として、郷土芸能保存会員が先頭にたち、子ども達がその継承に務めているところです。

餅つき踊り …湯の町子ども会(風間浦村)

下北郡内では、約50団体が餅つき踊りを伝承していると言われています。風間浦村でも各地区に伝承されておりますが、郡内農村地区のように町内を門つけする風習はありません。祝い事の座敷で神楽会や婦人会により伝承されてきました。下風呂地区では、郷土芸能伝承活動の一環として成果をあげています。

祭囃子 …大佐井地区連合子ども会(佐井村)

佐井村の箭根森八幡宮例大祭は、江戸時代元禄9年に始まったといわれ、京都祇園の流れをくむ由緒ある祭典で300年以上の歴史がある村最大の行事です。この祭典で山車の運行を司る会のひとつに「大佐井青年会」があり、大佐井地区の子ども達にもしっかりと受継がれています。今回は、その祭典の祭囃子の中から4曲を披露いたします。
【曲紹介】
・七夕…神様の上げ下ろし,通し運行,山車が神輿のお供をしないで常に前進するときの囃子
・いやさか…通りのもどりに使う囃子
・おやまかさんじ…山車の休憩時に、囃子にあわせながら掛け声をかけ楽しむ、遊び太鼓と呼ばれる囃子
・山やれ…山車の蔵出し,通し運行,山車が神輿お供をしないで、常に前進するときの囃子

餅つき踊り …石持子ども会(東通村)

東通の餅つき踊りは、江戸時代の旅行 菅江真澄が著書の中でふれており、少なくとも200年前からおこなわれていると思われる。東通の餅つき踊りは、小正月の行事として、婦人達によって門つけが行なわれます。臼をもつアイドリが1人、他の数人は小さな杵をもって輪になり、拍子方の小太鼓・手平鉦と歌に合わせ、その年の豊作を願って踊ります。

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