日詰まつり2007
日詰まつり2007
【日程】2007年8月31日(金)〜9月2日(日)

【場所】紫波町日詰にて 

【例年の日程】

30日

※自発的前夜祭(各組車庫の前で太鼓練習総仕上げ)pm6:30〜8:30



31日 宵宮祭

・奉納神楽 15:00 志賀理和気神社社殿にて赤沢神楽
 例年の奉納内容:『祝詞(御神楽奏上)』『鳥舞』『翁』『三番』『八幡』『岩戸舞』『権現舞』
・祭事 17:00
 ※各組山車出発式 15:00ころ 各組車庫前
  →山車出庫、赤石神社(志賀理和気神社)へ向かう
  →各組山車赤石神社前集結 17:00
・音頭奉納(各組の頭取による音頭あげ) 17:30〜 志賀理和気神社
 ※鍛治町さんさ踊りの奉納が直後にあります。
・氏子舞踊奉納(赤石神社巫女舞『浦安の舞』・桜町田植踊) 18:30〜 志賀理和気神社
 ※山車赤石神社発 <橋>18:30 <一>18:40 <下>18:50 <上>19:00
  →山車4台日詰商店街自由運行、門かけ(音頭あげ)
  →山車納車予定 21:00ごろ



1日 神幸祭

・神社御神輿渡御(赤石神社から半日かけて日詰地区全域を廻る)
→神輿発御13:00〜高木公民館前〜ナックス15:00ごろ〜紫波警察署前〜富岡鉄工所〜工藤酒店前〜フルーツたもり前〜平六「菊の司酒造」17:00ごろ〜日詰商店街〜(国道横断)〜紫波中央駅前通〜薬師神社pm5:15〜鍛治町皇大神宮18:50〜 (この間、山車4台・みこし2台の 日詰商店街大パレード)〜神社還御20:20


※神輿行列概要
 ・猿田彦尊
 ・志賀理和気神社神旗
 ・南部一ノ宮幟行列
 ・干支杖行列
 ・寛永年間作の志賀理和気神社宮神輿
 ・大巻堤島神社神輿(もともと志賀理和気神社の神輿であったゆかりの品)
 ・白山神社赤沢権現および神楽衆打ち鳴らし
 ・百澤神社星山権現および神楽衆打ち鳴らし
 ・各種神器行列
 ・布施車

※各組山車出庫 13:30〜15:00(住宅地中心に町内を巡る)

※各組山車日詰商店街北上 18:30←(実質17:30には各山車とも日詰商店街にいる)

※各組山車皇大神宮前集結 18:45

※日詰商店街大パレードの内容
・志賀理和気神社神輿渡御行列
・上組山車
・一番組山車
・橋本組山車
・下組山車
・桜組練り神輿
・祭興会練り神輿

※日詰商店街 習町ヒノヤタクシー前にて星山神楽しんがく舞披露

※パレード解散後、山車はUターンして再び日詰商店街自由運行、納車pm9:00〜9:30

※赤沢神楽しんがく舞にて日詰商店街全戸門かけ@


2日 例大祭

・例大祭 11:00 志賀理和気神社にて
・奉納剣道大会 13:00 志賀理和気神社にて ※各山車や神輿は12:30〜15:00ごろ出庫して桜町、日詰地区、日詰商店街を運行

※最終日の日詰商店街夜間運行は19:00ごろから→下組・一番組 21:00納車

※赤沢神楽しんがく舞にて日詰商店街全戸門かけA

※上組山車北上開始 20:00(各種手踊り、鍛治町さんさ踊を披露しながら門かけ)〜納車pm10:00

※橋本組車庫前囃子 21:15〜22:00→祭典実行委員会祭典終了の挨拶

※祭典期間は18:30〜22時まで交通規制
→日詰商店街(スパー城山店から紫波橋通り交差点まで)歩行者天国




日詰まつり あらかると

 (以下は、すてきなおまつり けんちゃん氏から寄稿いただきました)
★日詰の山車
 盛岡八幡宮祭典(岩手県都盛岡市)に奉納される南部流風流山車を手本とし、昭和40年代半ばに現在の四組体制が確立されております。天人地海の法則にもとづき天井に藤絡みの松、側面に紅白の牡丹、脇に桜を立てて主役は八尺の大人形、その足元に波の砕ける荒磯を模し、夜は色とりどりの電飾で華麗に照らし出します。大太鼓の拍子に合わせた当地独特の掛け声も威勢よく、活気あふれる山車のお祭りとして近在に知られております。

★日詰山車の音頭上げについて
 山車の音頭上げは、祭典にご協賛いただいた方々への感謝を込めて、家々の軒先に山車を止めてご披露しながら歌うものです。歌詞は七・七・七・五の韻律で、山車を彩る人形飾りの物語を説明しております。演題解説の下に歌詞の一例を挙げました(必ずしも今年のお祭りで歌われるとは限りません)。言葉を探しながらじっくり聴いてみてください。

★日詰まつりの郷土芸能
日詰まつりでは、紫波地方に伝わる郷土芸能の代表的な姿を見ることが出来ます。国の重文指定「早池峰岳神楽」から江戸期に伝承を享けた紫波の老舗神楽赤沢神楽は31日午後3時から赤石神社にて「鳥舞」「翁」など幕神楽数演目をおおむね2時間にわたって奉納します。同じく重文の「山屋田植え踊り」の芸風を残す桜町田植え踊り(31日午後6時30分 赤石神社)は、早乙女が花笠を振り回して乱舞する様子が圧巻です。上組が運行最終日に披露する鍛冶町さんさ踊りは盛岡さんさとは違う紫波地方独特の芸風であり、切れ味の鋭い早拍子の踊りです。山車の運行でにぎわう夜の日詰商店街では、神楽のしんがく舞門付けが家々を廻ります。



〜平成十九年志賀理和気神社祭典山車 各組の演しもの〜

上組【風流 勧進帳/見返し 静御前】
(外題)源平合戦第一の戦功を挙げた源義経も盛者必衰、兄に追われて都落ちの苦難の旅を続けている。加賀の安宅関には富樫左衛門という凄腕の関守がいて、見事山伏に化けた義経主従を見破ったが、どういうわけかこれを見逃してしまった。歌舞伎狂言における義経ものの代表曲「勧進帳」は、義理と義理とが鬩ぎ合う熱き男達の物語、その幕切れを飾る武蔵坊弁慶の飛び六法は盛岡山車の定番である。
(見返し)義経の愛妾静は吉野山で鎌倉方に捕らわれるが、より頼とも朝を前にして「しずやしず、しずのおだまき繰り返し…」と義経を恋い慕う舞を舞い、ふぐたいてん不倶戴天の意地を通した。

越すに越されぬ 安宅の関に 命かけたる 勧進帳
主従落として 飛び去り六法 陸奥への無事に 祈り込め


一番組【風流 春興鏡獅子/見返し め組の喧嘩】
(外題)歌舞伎「鏡獅子」は明治期に作られた比較的新しい演目だが、美女が獅子に変身する奇想天外な筋書きと、身の丈を超すほどの長いたてがみ鬣を舞台四方に振り回す派手な演出によって一躍、代表的狂言と謂われる迄に成った。山車は獅子の後シテの勇壮な演舞のクライマックス「髪洗い」を創意を凝らして象った珍しい作品である。
(見返し)江戸の町を牛耳っていた鳶衆が、こともあろうに相撲取りに喧嘩を売った。避けざるを悟った鳶衆め組のカシラ「新門辰五郎」は長半纏に荒縄で襷をかけ、相撲部屋に乗り込んで幕下力士の暴れ者「四ツ車大八」と渡り合う。奉行所が慌てて仲裁に乗り出したほどの大喧嘩は、長く江戸っ子の語り草となった。

暴れ雄獅子の 振り立て髪は 秋の祭りの 語り草
はやる喧嘩の 梯子の上で きおう鳶口 風を切る

橋本組【風流 矢の根五郎/見返し 雨の五郎】
(外題)曽我五郎は元日の朝でさえ仇討ちのことが頭から離れず、敵を射止める鏑矢を研いで来たるべき日に備えていた。転寝の夢枕、兄の十郎囚われの様を見た五郎は初夢こそ正夢と息巻き、大根売りの裸馬を奪って工藤の館へ駆けていく。馬の鞭が青首大根であるのも一興。
(見返し)親の仇「工藤祐経」を狙う曽我五郎は取締りの目を欺く為、金糸銀糸の華やかな出で立ちで毎晩遊里を遊び歩いた。祐経はすっかり油断して取締りを緩め、結果富士の巻き狩りの夜に曽我兄弟に討たれてしまう。

市川十八番の 矢の根の曽我は 鞭を翳して 馬の上
廓五郎と 艶名をのこし 見事本懐 遂げし曽我


下組【風流 大江山/見返し 浦島】
(外題)京の娘を夜な夜なさらっていく丹波大江山の悪鬼を退治する為、源頼光と四天王は山伏に化けてアジトに潜入、仙人から授かった神便鬼毒酒で鬼の頭領「酒呑童子」を酔い潰す。童子の手足を鎖で縛り、変装を解いた鎧姿の四天王が総攻撃をかけると、怒った童子は生首一つで飛び上がり、口から火を吐いて頼光に襲い掛かる。源氏妖怪退治伝説の代表的エピソード。
(見返し)亀を助けて海中の桃源郷に遊んだ浦島は、千年の歳月を閉じ込めた玉手箱を土産に両親の待つ故郷に帰るが…。

鬼人倒して 世を糾さんと 迫る頼光 大江山
山伏すがたで 油断を誘う 酒呑童子の 酒の宴



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